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ソフトバンク・広瀬 プロ初打点で導いた5連勝&貯金20 慶応ボーイズ連続適時打 「一生、思い出に」

2024年06月06日 05:00

野球

ソフトバンク・広瀬 プロ初打点で導いた5連勝&貯金20 慶応ボーイズ連続適時打 「一生、思い出に」
<中・ソ>勝利に貢献しプロ初のヒーローインタビューを終え、ハリーホークに腕を掲げられ笑顔でガッツポーズするソフトバンク・広瀬(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク5ー1中日 ( 2024年6月5日    バンテリンD )】 ソフトバンクは5日、中日戦に5―1で勝利し、今季4度目の5連勝。12球団最速で貯金20に到達した。3回に6番・柳町達外野手(27)に続き、ドラフト3位の7番・広瀬隆太内野手(23)がプロ初打点となる2者連続タイムリーを放った。慶応高―慶大卒の「慶応ボーイズ」の活躍で一挙4点を奪い、神奈川のライバルだった東海大相模出身の15年夏甲子園V左腕・小笠原を攻略した。
 プロ初安打翌日にプロ初打点に初マルチ安打まで成し遂げたルーキー・広瀬は、これまた初のヒーローインタビューに呼ばれた。太い眉毛が印象的だ。

 「きのうときょうでは、余裕がいつもと違いました。一生、思い出に残るバンテリンドームになったと思います」

 4日の同カードではプロ17打席目で初安打となる中前打。この日は「7番・二塁」と打順が一つ上がった。0―0の2回2死一塁、前日より落ち着いて振り抜いた。フルカウントから小笠原の7球目直球を逆らわず右前へ運び、チャンスメーク。続く海野の先制適時打につながった。「来た球に逆らわずに、いい形でうまく打てました」。2軍から磨いてきた意識のたまものだ。

 3回には6番を打つ慶応高―慶大の先輩・柳町のタイムリーに続いた。2死二塁、外角のチェンジアップにバットを押し込むように右前適時打。プロ初打点は「慶応ボーイズ」で神奈川のライバルだった東海大相模卒の甲子園V左腕を完全攻略する一打になった。

 慶大では東京六大学歴代4位の20本塁打。「大学は本塁打ばっかり狙っていたけどプロはそうはいかない」。開幕を2軍で迎え、意識を変える。松山2軍監督に「打つコースを決めず、来た球に逆らわず打ちにいけ」とアドバイスされ、考えは180度変わった。

 牧原大、三森と相次ぐ二塁手の負傷離脱で巡ってきた守備面では、2回2死で宇佐美の打球を一塁方向に横っ飛びで好捕も送球が大きくそれて内野安打。ただ、小久保監督は気にとめない。「僕の2年目(の二塁手)よりはるかにうまい。自信持っていいし、大チャンスなんで」と攻守で期待を寄せている。

 チームは今季4度目の5連勝で2カード連続の勝ち越し成功。12球団最速の貯金20に到達した。ヒーローのトレードマークは、昭和スター俳優のような太い眉毛。「ちょこちょこ伸びすぎたらカットしてます」。風格に落ち着きも出てきた慶応ボーイが、首位快走の新たな戦力になりそうだ。(井上 満夫)

 ◇広瀬 隆太(ひろせ・りゅうた)2001年(平13)4月7日生まれ、東京都東久留米市出身の23歳。慶応幼稚舎1年時に東久留米ハッピーズで野球を始める。慶応では高校通算41本塁打。慶大では1年春にリーグ戦デビューし、3年、4年時に侍ジャパン大学日本代表入り。リーグ通算歴代4位タイの20本塁打。ソフトバンクにドラフト3位で入団。1メートル81、88キロ。右投げ右打ち。

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