佐々岡真司氏 森下―会沢バッテリーの工夫光った好調日本ハム打線への対策

2024年06月06日 06:00

野球

佐々岡真司氏 森下―会沢バッテリーの工夫光った好調日本ハム打線への対策
佐々岡真司氏 Photo By スポニチ
 【交流戦   広島6ー0日本ハム ( 2024年6月5日    マツダ )】 【佐々岡真司 視点】広島の森下―会沢のバッテリーの工夫が光った。先発陣で最も安定している床田が前日に7回4失点。日本ハム打線は積極的な仕掛けで、逆方向への安打も目立っていた。各打者とも好調な上に直球にも強い。傾向をよく考え、しっかり対策した。
 まずは初球の入り方。1巡目は郡司やマルティネスに緩いカーブを1球目に使うなど慎重に球種を選択。4回は同じ2人に対して速球で追い込んでから逆にカーブを勝負球に打ち取った。チェンジアップも効果的に交ぜ、6回1死一、二塁で郡司を二飛に押し込んだのは内角カットボールだった。右打者には昨季まであまり見せなかった攻め方で、右方向を狙って踏み込んでくる打撃には有効だ。しっかり投げ込んだコントロールも素晴らしかった。8回にはギアを上げて150キロを計測。苦しい状況で、よく5連敗で止めた。

 攻撃では、やはり秋山の本塁打が重苦しい空気を変えた。零敗した翌日の初回初球の直球を狙い打ち。1球で1点を取れたことが大きかった。本拠地で戦える交流戦は残り4試合。いい形で来週の敵地6連戦に入りたい。(スポニチ本紙評論家)

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