このゆびと~まれ
【第25回】岬町の課題をひとのつながりで解決したい(2)
2020年08月17日 05:00
社会
また、2019年3月に深日港駅前で児童たちが名付けた「えっきーフェスティバル」というイベントを開催しました。
当日は、平日の午前中にもかかわらず、無人駅の深日港駅には100人以上の参加者が集まり大成功に終わりました。
教育委員会が深日地区内に町内放送を流してくれたり、地域の方々が声をかけ合って児童たちの活躍を見に来てくれました。
イベント内容は、児童たちが多奈川線とコミュニティーバスに乗って見つけたおすすめの景色やスポットの写真展覧会で、深日港駅と多奈川駅の構内で開催。歌手のトリコロールさんも駆けつけて曲を披露してくれ、児童たちと一緒に歌って盛り上げてくれました。
また、南海電鉄にも協力していただき、制服を着て記念撮影もできました。
中でも1番人気だったのが深日港駅の壁とホームへの落書きです。南海電鉄から許可をいただきチョークを使って、参加者全員で楽しく落書きをしました。一人の力ではできないことを、みんなと協力することで一歩前進できたことを児童たちも実感できたのではないでしょうか。
この深日小学校の児童たち主催のイベントは岬町の広報誌の表紙を飾りました。人と人がつながることで町を作っていくことを児童も大人も体験できました。
これが深日小の「ひと・まち・つながる教育」の成果のひとつです。
どうですか? 深日小で学びたくなりませんか。
それでは今回はこのあたりで。このゆびと~まれ。
(岡田良平)(次回掲載は24日)
【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。