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【第33回】プロジェクト名は何にしよう?

2020年10月12日 05:00

社会

【第33回】プロジェクト名は何にしよう?
岡田良平 「深日小学校6年1組のメンバーでイルカウォッチング in 深日港沖」 Photo By スポニチ
 「第33回 プロジェクト名は何にしよう?」 
 深日(ふけ)港イルカクルージングもあった深日漁港写真撮影会のあと、一人1枚の写真を選んでいきました。そして、身近にあった深日漁港を含め、漁師町の深日を再発見する機会にもなりました。

 例えば、自分の家族や親戚などに漁業に従事する人がいること。また、船を持っていたり、「昔は漁師だったよ」と、家族に教えてもらった子どももいました。

 海にかかわる人もいた一方で、田畑や山での仕事に従事していたことが分かった子どももいました。

 そして、子どもたちがみんなで話し合った結果、何度か違う季節で深日漁港に行き、季節によって違う姿の深日漁港の写真を撮って、一人1枚で「本当に最高の1枚」を選び、ポスターにして漁港に飾ってもらうことになりました。

 南組合長にも快諾していただき、めでたく今年の地域活性化プロジェクトが本格始動しました。

 そうなると大切なのはプロジェクト名です。子どもたちは自分や友達が撮った写真を見ながら、テーマ、インパクト、イメージなどをホワイトボードに書いて出し合い、話し合いを重ねました。

 そして決まったのが、「めっぽう、ちっこいわいて ~自然と親切~」です。「めっぽう、ちっこいわいて」とは、深日の逆(さか)ことばで、大きな魚が捕れた時に、逆のことを言って仲間同士の信愛を確かめる独特の表現です。

 つまり「自然も親切もすごく豊かで大きなまちです」ということだそうです。

 話し合いを聞いていて、すごくすてきだなあと思いました。子どもたちが船から見た景色や、漁師さんたちの思いはしっかり伝わっていたんだなと感じました。

 さあ、今年はどんな展開になるのでしょうか。楽しみです。
 今回はこのあたりで。このゆびと~まれ。

             (岡田 良平)(次回掲載は19日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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