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【第26回】深日小学校の取り組みに対する子どもたちの評価

2020年08月24日 05:00

社会

【第26回】深日小学校の取り組みに対する子どもたちの評価
メディア用資料写真 Photo By スポニチ
 これまで紹介してきた深日(ふけ)小学校の取り組みを、児童たちはどのように感じているのか。
 資料(1)は2019年度の深日小学校の時間割です。
 複数指導や教科担任制を充実するために、管理職も含めて授業に加わります。

 小規模校の特性をいかして、児童たちの学びがより深まり、自分たちから進んで学習できるように学校全体で取り組んでいます。

 表(1)は児童たちへの教科担任制に関するアンケート結果をまとめたものです。

 ほとんどの児童たちが肯定的に受け止めてくれています。
 ひとりだけ否定的だった理由は、1年生の児童が「ずっと大好きな担任の先生と勉強していたい」という思いがあったからです。これはこれでとてもありがたい気持ちになりました。

 資料(2)~(8)は児童たちが教科担任制について書いてくれた感想です。

 授業がわかりやすくなったという意見もあれば、多くの教師とのかかわりを楽しんでくれている児童もいました。

 小規模校の特性をいかして始めた教科担任制ですが、児童たちには好評でした。

 そして、その結果の先には衝撃的な事実が待ち受けていました。それは養護教諭のあるつぶやきから始まりました。

 「なんだか最近、子どもたちが保健室に来るのが減ったんですよねえ…」

 今回はこれまで。次回をお楽しみに。それではこのゆびと~まれ。
             (岡田良平)(次回掲載は31日)

【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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