このゆびと~まれ
【第63回】餅は餅屋。体操は・・・
2021年05月10日 05:00
社会
さて、コロナウイルスの感染予防によりいっそうの注意を払いながら、指導方法や学び方を工夫して学習を進めています。
今回は浪商学園トップスポーツクラブから講師を招き、マットと跳び箱を中心に、子どもたちの体づくりにとても大切な体の動かし方を教えていただきました。
体験したのは1年、2年生の子どもたち。とにかく楽しそうなんです。
遠矢千鶴子先生も最初からアクセル全開で子どもたちに接してくれるので、初対面とは思えないくらい授業に引き込まれていきます。
みんなでダンスや忍者のマネをしていると、自然と笑みがこぼれました。
授業では、しっかり柔軟運動に時間をとり、マット運動でも跳び箱運動でも、「手を大きく開こう」「最後の決めポーズをしっかりとろう」といった基本中の基本をすごく大切に指導されていました。
特に印象に残ったのが、子どもたちが体全体を使って足だけで「立つ」ことです。
マット運動で前回りをした後に両足で立ちますよね。たったひとつの動きをするまでに何パターンも体の使い方を上手に分けて、ひとつひとつ丁寧に指導されることで、子どもたちが「できた!」「簡単に立てた!」と大喜びしていたことです。
基礎、基本の部分をより丁寧に教えることで、学ぶ側の子どもたちも結果的に上達が早くなるというお手本のような授業でした。
やっぱり、昔から「餅は餅屋」というように、何でも秀でた人に教えてもらうと違いますね。
そういう意味では、深日小が5年前から取り組んでいる教員の得意科目を生かした教科担当制でも、授業を見ていると「すごいなあ」と思うことが多々あります。
トップスポーツクラブも大阪体育大学の施設を使いながら30年以上の実績があります。そのノウハウを生かした授業が子どもたちの成長に生かすことができたことで、みんながWin―Winになれました。
このゆびと~まれ。
(長根 わかば)(次回掲載は17日)
【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。