このゆびと~まれこのゆびと~まれ

【第89回】野外オンライン授業にチャレンジ(準備編)

2021年11月08日 05:00

社会

 みなさん、こんにちは。深日小の長根です。10月26日に、深日小の3年生が深日漁港で、海の生き物を大学生に紹介するというオンライン授業にチャレンジしました。
 漁師さんたちに、深日漁港にタッチングプールを用意していただき、子どもたちはたくさんの種類の生き物に接することができました。その感想をオンライン中継している金沢星稜大の学生に発表するという取り組みです。

 さて、今回の取り組みを紹介するためにどうしてもご紹介しておきたいことがあります。今回のオンライン授業は、非常に多くの方々の支えがあって実施できたということです。

 まず、深日漁業協同組合のみなさんです。これまでにもタッチングプール、漁船乗船体験、ヒラメの稚魚放流、イルカウォッチングなど様々な体験学習の場を提供していただきました。

 そして1学期に大阪府唯一の自然海岸がある長松海岸の磯遊びに引き続き、今回のタッチングプールで魚の説明や紹介にも活躍してくれた水産技術センターの睦谷(むつたに)一馬さん。

 深日に伝わる「逆ことば」を大切に守ってこられた南喜作さん。

 オンライン授業における技術的なサポートをしてくれている岬町の情報通信技術(ICT)サポート担当の遠藤聖吾さんと西川史也さん。

 岬町の生涯学習という地域コミュニティーを展開している岬町教育委員会生涯学習課の小川正純理事、中出貴美主査。

 昨年度から深日小学校の6年生と交流を深めてくれている金沢星稜大の芥川元喜准教授と教職を志す大学生のみなさん。

 地域調査の方法、地域を見つめる視点、今後の地域社会と学校の在り方に関して教育とは違った視点からアドバイスをいただき、現地調査等にも気軽に応じてくれる関西大の野間晴雄教授・松井幸一准教授、龍谷大学の舟橋和夫名誉教授。

 そして、今回の深日小と大学が連携した海洋研究に研究助成をしてくれている笹川平和財団海洋教育パイオニアスクールの方々など、数えればきりがありません。

 次回から紹介する今回の授業は何年も前からこうした人たちの支えがあってできたものです。地域の核になる学校でありたい。

「小さいからこそできること」は人とのつながりが支えています。

 では、いよいよ授業開始です。このゆびと~まれ。

               (長根 わかば)(次回掲載は15日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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