このゆびと~まれ
【第37回】イルカ いるか!?
2020年11月09日 05:00
社会
実はこれには続きがあるので、今回はその話を紹介します。
深日(ふけ)漁協の方々の協力で、深日小にしかできない学習が新しくスタートしました。
今年は新型コロナウイルスの影響があり、実施時期を見合わせていた3年生の「まちたんけん」です。組合長さんのお声かけもあり時期をずらしてヒラメの稚魚放流を体験することができました。
そして、さらに思わぬサプライズが!!!!
漁協の方が「毎年、まちたんけんで漁港に来てくれているし、特にコロナで何もできなくなったやん。楽しいことさせてあげたいから、今年はタッチングプールも用意しとくで!」と、新たな学習チャンスが加わりました。
深日小の目の前に広がる大阪湾は、世界有数の、魚の種類の多い海なんです。
子どもたちの目の前にあるプールの中には、ガシラ、ナマコ、フグ、カワハギなど、たくさんの魚が泳いでしました。
手に触れながら大阪湾の豊かさを体験できるなんてすごいでしょ!!!!
あれ? エンジン音が聞こえる?
実はわざわざこの日のために、漁師さんたちがイルカウオッチングも用意してくださっていたんです。
今年はタッチングプールとイルカウオッチングがプラスされ、バージョンアップしたまちたんけんになりました。
帰ってきた子どもたちの満足顔と見学後に職員室で写真を見せてくれた3年担任の顔が忘れられません。
今年は多くの学校でさまざまな行事が延期、中止になっています。もちろん深日小も例外ではなく、毎年楽しみにしていた恒例の全校田植え、全校稲刈り、全校手まり寿司づくりが残念ながら中止となりました。
そんなピンチを全力でサポートしてくれる方々のありがたさを改めて実感しました。
これまで積み重ねてきた地域との信頼関係が、コロナ禍でも深日小の強みになり、子どもたちの学習はより素晴らしいものに発展しました。
今回はここまで。このゆびと~まれ。
(長根わかば)(次回掲載は16日)
【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。