このゆびと~まれ
【第77回】かわいい!!!!
2021年08月16日 05:00
社会
今回は、岬町内にある大阪府立環境農林水産総合研究所水産技術センターに社会見学に行ってきました。
この施設では、大阪湾の魚たちの調査・研究だけでなく、環境保全や人間と魚などの海洋生物が共存できる方法などを研究しています。
私たちが安心して新鮮な魚を食べられるのも漁師さんたちだけでなく、こうした方たちの努力にも支えられてます。
子どもたちは研究内容などの話を聞いたあと、施設で生育されている魚たちの様子を見学させていただきました。
ちょうどトラフグの稚魚を巨大なプールで育てているところでした。
「この魚知ってる?」と長松海岸でお世話になった睦谷(むつたに)さんに質問されても、子どもたちも見たことあるような無いようなと半信半疑の様子。
しかし、よく観察すると、「あっ!フグや!トラフグや!」と気づいた子が嬉しそうに叫びました。
小さな稚魚を見て、まるで金魚すくいならぬ「トラフグすくい」のような感じです。
他のプールにも、たくさんの稚魚や大阪湾で獲れた魚がいます。
体調70センチ以上、10キロはあろうかというヒラメに餌をあげたり、タッチングプールではたくさんの魚や海の生物を触らせてもらいました。
みなさん、ウニとヒトデは親戚だって知ってました?
ウニもヒトデも足のような器官があって移動するときには、ニョキっと出てきて動くんですよ。
子どもたちも観察し、発見するととても驚いていました。
そして、最後は稚魚の放流です。
今回はタイをみんなで放流しました。
小さな魚たちに「かわいい!!!」を連呼する子どもたち。でも、「おいしそう!」と、ついつい言っちゃう子もいます。
命をいただき、愛でることができる学習環境に恵まれた岬町の子どもたちはとても幸せ者です。
みなさんのまちにもきっとそれに気づかせてもらえる場所があるのではないでしょうか。
このゆびと~まれ。
(岡田 良平)(次回掲載は23日)
【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。