このゆびと~まれ
【第95回】1500年前にタイムスリップ(その1)
2021年12月20日 05:00
社会
西日本、特に関西在住の方には意外と古墳は身近なものではないでしょうか。聞いたことがないなあと思っていても、実は自宅の近くの小高い山が古墳だったなんて話もあります。
岬町には3つの古墳があります。
先日4年生の子どもたちが岬町生涯学習課長の小川正純理事たちと一緒に西陵(さいりょう)古墳の探検をしました。
4年生では社会科で地域の重要文化財等について学習する単元があります。昨年度は、地域の年中行事であるやぐら祭りをテーマとしたのですが、今年は幅を広げて岬町の古墳探検へと行ってきました。
小川隊長率いる探検隊という設定に、子どもたちは大興奮です。
事前学習では図書室やインターネットで古墳時代についてみんなで調べました。
すごく良かったのは学校の図書室に岬町の古墳に関する発掘報告書があったことです。
子どもたちには難しい書籍ですが、自分たちのまちの古墳というだけで興味を持ち、図や写真を見る目も大いに違ってきます。
みんなで協力して調べたことを画用紙にまとめました。
これを持ってフィールドワークのスタートです。
まずは今回の探検隊のメンバーを紹介します。
(隊長)岬町生涯学習課長で岬の歴史館館長・小川正純さん
(副隊長)同課文化財担当・松本武志さん
(撮影班)同課主査・中出貴美さん
(救護班)養護教諭・磯崎真歩先生
そして7人の4年生隊員
(副副副隊長)やたらランクの低い地位をもらった社会科担当・岡田良平
総勢12名の探検隊です。
探検隊は南海電鉄の淡輪(たんのわ)駅からスタートしました。歴史ある洋風建築のモダンな駅舎を後にした一行は、淡輪地域の路地へと入っていきます。
そこで隊長が隊員に指令を出します。
「みんなの住んでる深日と違うところを見つけて教えてよ」
さあ、隊員たちは何を見つけるのでしょうか。
次回をお楽しみに。このゆびと~まれ。
(岡田 良平)(次回掲載は27日)
【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。