「セクシー田中さん」原作者急死問題に双方声明も…脚本家・相沢友子氏と小学館に食い違い

2024年02月09日 05:07

芸能

「セクシー田中さん」原作者急死問題に双方声明も…脚本家・相沢友子氏と小学館に食い違い
「セクシー田中さん」第1巻 書影
 昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題で、脚本を担当した相沢友子氏が8日、インスタグラムにコメントした。先月29日に芦原さんが死亡しているのが見つかってから初投稿。
 相沢氏は、先月26日に芦原さんが告白した脚本執筆の経緯について「私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました」と説明。最終回放送後の昨年12月24日と28日に自身が「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり…残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などとインスタに投稿したことについて「もっと慎重になるべきだったと深く後悔、反省しています」とした。アカウントは削除する意向。

 原作漫画を出版した小学館は8日夜、一連の経緯について「調査を進めている」などとする文書を公式サイトに掲載した。

 同時に「セクシー田中さん」など女性向け漫画を担当する「第一コミック局」編集者一同も「著者の意向が尊重されることは当たり前」「(作家が)守られるべき権利を守りたいと声を上げることに勇気が必要な状況であってはならない」などとする声明を発表。その上で「このようなことを感じさせたことが悔やまれてなりません」と悔恨の思いを記した。芦原さんの意向はドラマ制作側に伝わっていたと強調したが、相沢氏の投稿と食い違いもあり、芦原さんの改変への不満もきちんと制作側に伝わっていたかなど、ドラマを放送した日本テレビにも詳しい説明が求められる。

 小学館は6日、社員向けの会議で一連の経緯を「外部発信する予定はない」と発表し、社員に反発や困惑が広がっていた。

 この日、小学館とは別に一部署である第一コミック局がコメントを出したことについて、同社関係者は「一度は上層部に止められたが、現場の編集者がそれを押し切って声明を出した」と明かした。声明のSNS投稿は、同社の大半の漫画誌のアカウントがリポストしている。なお外部発信を巡り、同社は8日、スポニチ本紙の取材に「方針は変わっていない」とした。

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