死去の小澤征爾さん 宇宙に届けた歴史的演奏会 宇宙飛行士の若田光一さんも「感無量」

2024年02月09日 20:20

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死去の小澤征爾さん 宇宙に届けた歴史的演奏会 宇宙飛行士の若田光一さんも「感無量」
小澤征爾さん Photo By スポニチ
 世界的な指揮者、小澤征爾(おざわ・せいじ)さんが6日、心不全で死去した。88歳。中国・旧満州出身。
 桐朋学園短大の斎藤秀雄氏に指揮を学び、卒業後、群馬交響楽団で指揮を始めた。59年、貨物船に乗って単身フランスに渡った。数々のコンクールで優勝し、61年にニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者に。ここで指揮者のレナード・バーンスタインに師事。NHK交響楽団を経て、シカゴ交響楽団で代役ながら音楽監督を務めて音楽祭を成功に導き、世界的に知名度が広がった。トロント交響楽団の指揮者、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督を務めた後、73年に米国の5大オーケストラの1つ、ボストン交響楽団の音楽監督に就任。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ロンドン交響楽団などを定期的に指揮した。

 小澤さんは22年11月に、宇宙に演奏を届けたことでも話題になった。長野県松本市のキッセイ文化ホールで、総監督を務めるサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を指揮した。指揮は約3年ぶりといい、演奏会はSKOと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で企画して、ライブ配信で宇宙飛行士の若田光一さんが滞在する国際宇宙ステーションに向けて生中継された。

 若田さんはこの時の演奏会について、自身のXで「オーケストラの演奏をライブで宇宙へ初めて届けて戴くという歴史的瞬間に立ち会う事ができ感無量でした。小澤征爾さん、サイトウ・キネン・オーケストラの皆さん、素晴らしいハーモニーを有難うございました」と感謝の思いをつづっている。

 小澤さんもXの「指揮者 小澤征爾 公式アカウント」(@seijiozawa_info)で「宇宙で音楽はどんなふうに聴こえるのだろう。夢のような演奏会がついに実現できた」と、感想を投稿した。

 この演奏会は、のちのYouTubeでも世界に配信された。

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