小澤征爾さんが9年前に語っていた人生を変えた瞬間 愛するラグビーと初めて見たオーケストラ
2024年02月09日 21:45
芸能
ピアニストとしては致命的な指の骨折。ピアノを弾くことができなくなってしまい、途方に暮れていた小沢さんだったが、ピアノの先生に「指揮者はどうだ?」と言われた。
「だけど、当時はテレビもない時代です。だから指揮者を見たことさえなかった。実際のオーケストラさえ見たことがなかったんです。だから試しに見にいったんです」
そのオーケストラが演奏していたのがベートーベンのピアノ協奏曲第5番。しかもピアノ奏者が指揮を兼ねるスタイルだった。「これだ!と思いました」と、指揮者を目指すきっかけとなった瞬間を語った。
「ラグビーの負傷で人生が変わったんですね」と記者に問われ、顔を少し隠すようにテレ笑いを浮かべた小沢さん。しかし、すぐに茶目っ気たっぷりに「だけど、今でもラグビーは愛しています。それとアメリカンフットボールもね。ペイトリオッツのファンなんです。あと、ボストン・レッドソックスもね」と、30年近く慣れ親しんだボストンの地元チームへの愛情も思う存分語っていた。