薬師丸ひろ子、巨匠らとの壮絶現場回想「“もっと!”って」「芝居ができなかったら朝から夜中まで…」
2024年02月09日 14:13
芸能
「Wの悲劇で澤井信一郎監督と出会って、ラストシーンで“もっと!もっと!もっと!”って言うんですよ」と回想。「もっと泣けってことで。泣けったって、何時間もやって涙も枯れて出てこないですし、“無”なんですよね」と苦笑いした。
「そこに監督は追い込んで行きたかったのかなあ、と。主人公とシンクロするというか、空っぽになれという感じだったのかなと思います」と振り返った。
また、「芝居ができなかったら朝の9時から夜中の12時までず~っと同じ芝居、リハーサル。本番回してくれない。相米慎二監督なんかそうでした」と笑った。
大泉は「そういう監督と出会いたくねえなあ!」と吐露した。薬師丸から山田洋次監督作出演時の感想を問われ、沈黙の後「諦めてらっしゃったのかなあ…」と厳しい指導がなかった様子。薬師丸は「山田監督は諦めないです。大泉さんのことがお芝居含めてお好きだったんだと思います」と指摘した。
薬師丸は音楽についても、楽曲「探偵物語」のレコーディングでは「まだ慣れてなくて、皆さんに見られて歌うことがすごく苦手で。見えない隅っこで皆さんに背を向けて歌ってた」と回想した。だが、「(作曲担当)大滝詠一さんも、(作詞担当)松本隆さんもそこに忍耐強く付き合い、何十テイクでもやらせてくださった」という。
「別に無言のプレッシャーがあったわけでも何でもなく、“変わった子だな”と思って付き合ってくださったんだと思う」と感謝。「私が出会った音楽の方は忍耐強さがある」と語っていた。