薬師丸ひろ子、巨匠らとの壮絶現場回想「“もっと!”って」「芝居ができなかったら朝から夜中まで…」

2024年02月09日 14:13

芸能

薬師丸ひろ子、巨匠らとの壮絶現場回想「“もっと!”って」「芝居ができなかったら朝から夜中まで…」
薬師丸ひろ子 Photo By スポニチ
 歌手で女優の薬師丸ひろ子(59)が、NHK総合「SONGS」に出演。音楽と映画で出会ってきた大物監督や作家について語った。
 大泉から「巨匠たちに愛された」と言われ、「10代からとても厳しい監督に出会って。演技をするということを教えられたわけじゃなくて、演技を越えた所のもっと厳しい世界に追い込まれたような気がします」と語った。

 「Wの悲劇で澤井信一郎監督と出会って、ラストシーンで“もっと!もっと!もっと!”って言うんですよ」と回想。「もっと泣けってことで。泣けったって、何時間もやって涙も枯れて出てこないですし、“無”なんですよね」と苦笑いした。

 「そこに監督は追い込んで行きたかったのかなあ、と。主人公とシンクロするというか、空っぽになれという感じだったのかなと思います」と振り返った。

 また、「芝居ができなかったら朝の9時から夜中の12時までず~っと同じ芝居、リハーサル。本番回してくれない。相米慎二監督なんかそうでした」と笑った。

 大泉は「そういう監督と出会いたくねえなあ!」と吐露した。薬師丸から山田洋次監督作出演時の感想を問われ、沈黙の後「諦めてらっしゃったのかなあ…」と厳しい指導がなかった様子。薬師丸は「山田監督は諦めないです。大泉さんのことがお芝居含めてお好きだったんだと思います」と指摘した。

 薬師丸は音楽についても、楽曲「探偵物語」のレコーディングでは「まだ慣れてなくて、皆さんに見られて歌うことがすごく苦手で。見えない隅っこで皆さんに背を向けて歌ってた」と回想した。だが、「(作曲担当)大滝詠一さんも、(作詞担当)松本隆さんもそこに忍耐強く付き合い、何十テイクでもやらせてくださった」という。

 「別に無言のプレッシャーがあったわけでも何でもなく、“変わった子だな”と思って付き合ってくださったんだと思う」と感謝。「私が出会った音楽の方は忍耐強さがある」と語っていた。

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