結成40周年に衝撃 「怒髪天」ベーシスト解雇 メンバー苦渋…増子直純「不動の四人で続けたかった」

2024年02月09日 18:13

芸能

結成40周年に衝撃 「怒髪天」ベーシスト解雇 メンバー苦渋…増子直純「不動の四人で続けたかった」
怒髪天 Photo By スポニチ
 4人組ロックバンド「怒髪天」が9日、ベースの清水泰次(55)を解雇したと発表した。
 公式X(旧ツイッター)の投稿では「この度、ベースの清水泰次に関しましてご報告がございます。数年来に渡って度重なる信頼を損なう言動があり、その都度、本人、メンバー、スタッフ間で問題解決に向けて話し合いと対策を行って参りましたが、今回、これから先もバンド活動を共にすることは困難であると判断し怒髪天から解雇することと致しました」と報告。

 「40周年の年にこのようなご報告となってしまいますこと、ファンの皆様ならびに関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「怒髪天は今後3人で活動して参ります」とした。
 「3月から始まるツアーもお誘い頂いておりますイベントも予定通り開催/出演させて頂きます。これまで応援して頂いた皆様のお気持ちに恥じぬよう、嘘偽りなくより真摯にバンドと向き合い活動を続けて参りますので、変わらぬご声援を頂けましたら幸いでございます。2024年2月9日 怒髪天/株式会社バッド・ミュージック・グループ音楽出版」と結んだ。

 清水はXを通じて書面でコメントを発表。「今回、自分の度重なる過度の飲酒と素行不良によってみなさんに多大なご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳ありません。ずっと長い間迷惑をかけ続けて来た結果、このような事態を引き起こしてしまいました。本当に一生謝っても謝り切れません。増子さん、友康さん、坂さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さん、そしてファンのみなさん、本当に申し訳ありません」と書き出し、長文で陳謝した。

 またメンバーも書面でコメントを発表した。

 ボーカルの増子直純は「『脱退』ではなく『解雇』である意味を怒髪天を立ち上げた者として説明する義務が有ると思っています」「シミはこの何十年の間にメンバー・スタッフそして界隈の信頼をも裏切る言動を幾度となく繰り返してきました。その度に我々は最大限の愛情を持って許容し、譲歩し再起のチャンスを与え続けてきました。しかし幾度もあった『酒をやめるか?バンドやめるか?』の選択の中で最終的にバンドを選んではくれませんでした」と経緯を克明に記し、「この先もずっと不動の四人で続けたかった…。一番そう願っていたのは我々メンバーです。話し合いの末とは言えこの苦渋の決断をせざるを得なかった身を斬るような心境をどうか分かって下さい」と断腸の思いでの解雇だったことを明かした。

 ギターの上原子友康は「同じ志を持ち、同じ夢を見て共に上京し歩んできた友。バンドの最後の最後まで一緒にという思いでやってきました。悔しいし、寂しい。でもこうするしかなかった。バンドがスタッフと共にひとつのチームとして、これからも活動 を続けていくために。嘘をつくようなことだけは絶対にしたくなかった。4人の怒髪天を愛してくれていた皆さん、本当に申し訳ありません。今回のことで改めて自分自身と向き合っています。やるべきこと、願いは本当にシンプルです。皆さんの心に届く曲を作り、皆さんが笑顔で集う事の出来るライブをする。それを叶える為にがむしゃらにひたむきにやっていきたいと思います。これからの3人をどうか宜しくお願い致します」と苦しい胸中を記した。

 ドラムの坂詰克彦は「何十年も一緒に歩んできたバンドのメンバーを解雇しなければならない状況になる時が来るなんてことは、全く想像出来ることではありませんでした。思えば思うほどに、あまりに悔しく残念に尽きる思いでありますが、怒髪天は前に進み続けなければなりません。これまで創り上げてきた多くの大切な楽曲達を皆様に届け続けるためには現状維持では衰退を待つだけであり、意味がなくなってしまう。そしてその前進のためには、別々の道を歩くというこの度の選択しかありませんでした。何の疑いもなく怒髪天の楽曲を演奏し、皆様に何の疑いもなく真っ直ぐに受け止めてもらう。そんな自然にあるべき姿を見せられなくなるのは、何よりも辛いことでありますから。自ら選び築いてきた、絶対的なバンド・音楽活動という生業の前進、成長の為、今回このような結果に至ったことをご理解いただけたらと思う次第であります」と呼びかけた。

 バンドは1984年に結成。86年に一時解散したが、ボーカルの増子、ギターの上原子を中心に再始動。ドラマーの坂詰と清水も加わり、91年にメジャーデビュー。増子が桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」のCMに抜てきされて、遅咲きながら全国区に。2014年には日本武道館で30周年ライブを行った。メンバー全員が北海道出身で、プロ野球・日本ハムの試合前にスペシャルライブを行うなど北海道にゆかりのある活動も多い。

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