芦原妃名子さん急死 出版社コメントに識者一部評価も…「守り切れるポイントが2点あった」

2024年02月09日 19:55

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芦原妃名子さん急死 出版社コメントに識者一部評価も…「守り切れるポイントが2点あった」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 明大の齋藤孝教授(教育学)が9日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、日本テレビ系で昨年10月期にドラマ化された漫画「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さん(享年50)が急死したことを巡り、発行元の小学館サイドから出されたコメントについて見解を語った。
 芦原さんは先月26日に更新した自身のX(旧ツイッター)で、脚本をめぐり局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになった経緯を説明。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件がほごになっていたと明かしていた。その後、投稿を削除して行方が分からなくなり、先月29日、栃木県内で死亡しているのが発見された。

 小学館からは、第一コミック局編集者一同の名義で、「芦原妃名子先生の訃報に接し、私たち第一コミック局編集者一同は、深い悲しみと共に、強い悔恨の中にいます」などとした声明が出された。情報の行き違いについては、「ドラマ制作にあたってくださっていたスタッフの皆様には(芦原さんの)ご意向が伝わっていた状況は事実かと思います」とした。しかし、脚本家の相沢友子氏は自身のインスタグラムで、「私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました」と説明をしている。

 一連の動きを受け、齋藤教授は「コメントを出したこと自体はいいと思いますけど、2点大きな問題がありました」と指摘。「1点は、原作に忠実にという意向を伝えたとありますけど、現実にそれとは違うものが出来上がってしまうということは、伝え切れていない。そこのチェックを出版社がやるべきだった」とした。

 芦原さんの訴えの前には、相沢氏がインスタで「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり…残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などとつづっていた。齋藤教授は「脚本家の投稿が直接的には引き金なんです。それに対して原作者ではなく、小学館がそれに対して何らかの措置をすべきだった」とし、「小学館が守り切れるポイントが2点あったんじゃないか」と私見を語った。

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