指揮者の小澤征爾さん死去 88歳、心不全 “世界のオザワ”国際的に活躍

2024年02月09日 19:15

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指揮者の小澤征爾さん死去 88歳、心不全 “世界のオザワ”国際的に活躍
小澤征爾さん Photo By スポニチ
 世界的な指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ)さんが6日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。88歳。旧満州生まれ。葬儀は近親者で行った。
 1935年(昭和10年)生まれ。成城学園中時代にラグビー部に所属する一方でピアノを学んだが、ラグビーで大けがをしたため、ピアニストを断念。高校に進み、桐朋学園短大の斎藤秀雄氏に指揮を学んだ。

 短大卒業後、群馬交響楽団で指揮を始め、59年に貨物船に乗って単身フランスに渡った。同年にフランスで開かれたブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。61年にニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者となり、ここで指揮者のレナード・バーンスタインに師事した。NHK交響楽団を経て、シカゴ交響楽団で代役ながら音楽監督を務め、音楽祭を成功に導き、その名が知られるようになった。

 トロント交響楽団の指揮者、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督を務めた後、73年に米国の5大オーケストラの1つ、ボストン交響楽団の音楽監督に就任。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ロンドン交響楽団などを定期的に指揮し世界的指揮者として活躍を続けた。

 国内では新日本フィルハーモニー交響楽団の桂冠名誉指揮者や「セイジ・オザワ松本フェスティバル」(旧称サイトウ・キネン・フェスティバル松本)総監督、水戸芸術館の館長などを務めた。

 2000年代に入って体調を崩すことが多くなり、05年に白内障の手術を受け、10年には食道がんが見つかり治療に専念し、活動をキャンセル。食道全摘出手術を受け、復帰し精力的に活動を続けていたが、ファンの間では体調が懸念されていた。

 長女はエッセイストの小澤征良さん、長男は俳優の小澤征悦。

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