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見て見て!!ワカサギ4連ネックレス “交差点”で150匹パラダイス 栃木県・中禅寺湖

2024年10月07日 04:30

社会

見て見て!!ワカサギ4連ネックレス “交差点”で150匹パラダイス 栃木県・中禅寺湖
追い食いを狙い4連のワカサギネックレスに大喜び Photo By スポニチ
 【釣り女子アナの伝えたいこと】ワカサギシーズン開幕。栃木県日光・中禅寺湖を訪れた。ワカサギ釣り愛好家が「楽園」と話す理由は?釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが実釣した。取材の模様は動画でもお楽しみいただけます。

 まだ緑が濃い男体山の麓にある中禅寺湖が、何十隻ものカラフルなボートで彩られている。太公望の多くは県外から来た人たちで「腕鳴らしだよ」と口をそろえる。

 9月下旬からワカサギ釣りを解禁している場所はほとんどなく、愛好家たちの中では釣り始めの地として重宝されているのだそう。

 ボートで一緒に竿を出してくれたのは、創業54年の老舗・民宿おかじん2代目の岡本季充さんだ。「ここの面白いところは、餌がなくても空バリで釣れるところだよ」。え、本当?首をかしげているうちにポイントに到着した。

 民宿おかじん桟橋からすぐの水深10メートル。胴突8本バリ、オモリ0・8号で餌を付けない仕掛けを底まで落としてみる。シーン。やっぱり。餌なしなんて夢物語でしょ…と思ったら、プルッ、プルプル!来たじゃない、来たじゃない。繊細な鼓動を感じながら巻き上げると、姿を見せたのは5センチほどの可愛い一匹。黒い背中に、白銀の腹、クリッとした丸い目はまさしく湖の妖精だ。

 「ほ、本当に餌なしで来た」。驚きでワカサギ並みに目を丸くする。餌付けの手間いらずってなんて快適なんだろう。

 岡本さんは「中禅寺湖のワカサギは放流なしで自然にどんどん繁殖してくれるんですよ。数が多い分、素直にハリに食いつくのかもね」。

 釣りは次のステップへ。「実は大きな個体もいて、釣り人の中ではシシャモと呼ばれているんですよ。餌も交えて狙ってみましょう」。環境の良さから、13センチ近くまで成長する個体もあるという。魚探を見ながら右折や左折を繰り返し、着いた先は群れが行き交う“ワカサギ交差点”。早速、仕掛けを落とす。おお、落としている途中で来た。しかもどんどん重くなっていく。2点、3点と続き、鯉のぼりならぬ“ワカサギのぼり”が上がってくるのを楽しむ。そしてついには8本バリに4連を達成。「見て見て、ワカサギネックレス~」。気分は最高潮だ。

 体長は大きくて8センチほど。シシャモサイズには届かなかったが、約150匹釣り上げることができた。

 これからが最盛期。岡本さんは「中旬くらいになると、水温が落ち着いて深場にいるシシャモサイズも浅場に上がってくる。紅葉も始まるので、見て釣って楽しんでほしい」。

 釣期は31日まで。期間は短いが、喜びや驚きがギュッと詰まったワカサギ釣りだ。

 ≪水質良く食味もバッチリ≫民宿おかじんでは釣り目的で宿泊すると、釣った魚を夕食に調理してくれるサービスを行っている。今回はワカサギをから揚げと南蛮漬けにしてもらった。水質が良いためか臭みが全くなく、ワカサギ本来の味を楽しめた。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。入漁料は1500円。貸しボートは手こぎ1人乗り3500円から、エンジン付きは3人まで5000円など各種あり。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。NHKやウェザーニューズなどを経てフリーのアナウンサーに。釣り一家に生まれ、さまざまな釣りに挑戦中。

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