フィッシングニュース
5カ月ぶり磯釣り “五目”に達成感
2024年10月14日 05:30
社会
ここは潮通しは良くないものの、城ケ島では最も水深がある場所の一つなので、一発大物が期待できる。ただ、水温が高い今の時季は小魚が多いため付け餌がすぐに取られ、狙い通りの釣りができないという危惧がある。先発していた神奈川県逗子市の岩本勝人さん(73=フリー)は、小型メジナを何匹かキープしていたものの、当たりは結構少ないと状況を伝えてくれた。
筆者はウキ下をまず4メートルにセットし、15メートルほど沖を探ることにした。確かに、何投目かまでは餌のオキアミは形を変えずに戻ってきた。そのため、10メートルほどの場所にコマセを多めにまき、低層を狙ってみることに。この釣り場は底がだんだんに深くなり、足元の水深は4メートル、20メートル以上先は水深10メートルほどになる。
手前ほどコマセと付け餌とを同調させやすいので、まずはどんな魚がいるのか確認する必要性を感じたことがその理由だ。すると、付け餌が取られるようになったので、今度はウキ下を一気に3メートルに変更すると、20センチほどのニザダイ(サンノジ)、ベラ、小メジナが掛かるようになった。
そこで、ウキ下はそのままで、再度20メートル先に仕掛けを投入することにした。すると、すぐに小気味の良い当たりが出て、竿を気持ち良く曲げてくれたものの痛恨のハリ外れ。一方、岩本さんも型の良さそうな魚を掛けたが、残念ながら本命のメジナではなく、35センチのニザダイだった。
その後、岩本さんがタカノハダイやカサゴを立て続けに釣り上げた。こうなると、メジナ釣りというよりは「五目釣り大会」の様相を呈してきた。そこで筆者も異なる魚種を狙いたくなり、再びポイントを10メートル先に絞りまだ顔を見ていない魚種の登場を期待した。その結果、20センチほどのシマダイ(イシダイの幼魚)を手にすることができた。
また、納竿直前には、ソウダガツオらしき当たりがあったものの、これも痛恨のハリ外れに終わった。期待の回遊魚や、良型メジナの姿を見ることはかなわなかったが、五目狙いという楽しみ方が達成できたということで、自分を納得させることにした。
まあ、久しぶりの磯釣りだったことだし。