フィッシングニュース
1匹8000円!? オイカワどんどん値上がり 年券持つ多摩川・羽村堰下でフライENJOY
2024年10月20日 04:30
社会
午後3時、先に着いていた中村さんは3番タックルのシューティングヘッドでキャスティング練習していました。猛暑の秋の午後はとても暑く、保冷瓶に入れた麦茶が気持ちいいほど喉を潤してくれました。
筆者も早速タックルを出しました。ウエットフライ#12と、ティペットに0・4号を足してドロッパーに#18のユスリカフライをつけました。狙いはオイカワなどのコイ科極小魚と、夏を越したニジマスです。
ウエーダーははかずにブーツで少し立ち込み、流れに対してクロスで投げ、下流にラインをスイングさせながら、細かいストリップでチョンチョンとアクションをつけて誘います。ライズが始まったらドライフライも有効ですが、オイカワのスピードは速すぎるので合わせがうまく利きません。ウエットで流した方がフッキングしやすいので、最近ウエットを多用しています。
練習も兼ねて投げていると、間もなくしてプルルンと小さな当たりが来ました。合わせることなく、ロッドを立てて手繰り寄せると、それはそれは小さなオイカワが掛かっていました。組合費としての年券が8000円なので「このオイカワ1匹8000円」と中村さんが笑っていました。
次に掛かったのは同じサイズでしたがちょっと引きが強くて、上げてみるとそれはウグイでした。その後、当たりは頻発するけどフッキングしないという現象があり、それは恐らく魚が小さすぎてフライを吸い込めないのではないかということと、あるいはマス狙いの大きなウエットフライの方にアタックしているために掛からないのではないかと思われました。そして1匹釣るたびに1匹あたりの単価が下がっていくのをネタにして2人で楽しみました。そのうちに良型というべきサイズも何匹かヒットし、日没を迎えたので終了しました。
羽村堰下では秋川漁協遊漁証が必要です。しかも、マス券と雑魚券が分かれているという非常に面倒な区分です。値段が高い方のマス券で、両方を釣ることはできませんのでご注意を。(東京海洋大学元客員教授)