フィッシングニュース
大型姿見せずも、光るカワハギ24センチ 魚影濃く活性も高く今後楽しみ
2024年10月19日 04:30
社会
「小型が多いけど、大型も出ます」(船長)
相手はおちょぼ口の餌取り名人。アサリのむき身を水管→ベロ→ワタと丁寧にハリ掛けして開始だ。海底はベラやトラギスが多い。根掛かり対策含め、底を20~30センチ切って誘いにかかる。
誘う竿先にフワフワ、コツコツと餌にまとわりつく反応が出た。魚は多いようだ。叩いて、誘って、聞き合わせ…筆者の第1号は18センチ。だが、その後は小型が目立つ。3本のハリに掛けた餌がツンツルテンになって返ってくることも多い。
“ツ抜け”(10匹超え)した頃だった。左舷ミヨシで早くも20匹に到達した人が。横浜市の杉本和人さん(47=自営業)だ。2日連日の釣行で、前日は42匹。「前半は浅場、後半狙うやや深場は良型が多く楽しみ」と話す。小さな魚信を見逃さずに、手に来る本当たりをシャープに合わせる。水深が浅い分、合わせも利きやすい。手返し良く数を伸ばし続ける。
秋晴れの海上には僚船も集まっていた。
「おっと!今のはデカかった…」と、水面バラシで悔しがったのは、少し前に24センチを上げた東京都狛江市の結城茂通さん(66)。「刺し身が食べたくて今季初挑戦です」。小型の多い中で手にした24センチは光る一匹だった。
3時間ほどで待望の深場へ移動。前日は30・5センチ、30、27、26・5センチの他に20センチオーバー交えて連発もあったと船長。
「大物だと思ったら無理に抜き上げず玉網で」と付け加えた。餌取りは頻繁にあり、ン?これは…“肝パン”と喜んだのは、良型ショウサイフグだった。カワハギの型は大か小と極端。中型が少ないのが今季の特徴のよう。大型の姿を見ることはかなわなかったが、浅場は活性が高く魚影はすこぶる濃い。今後、年末に向けて大いに楽しみなターゲットだ。
《53匹竿頭杉本さん》 この日、53匹で竿頭だったのは杉本さん。半端ない数で2日連続のトップを飾った。「魚はいるけどタナはまちまち。底が駄目なら上のタナを。魚の気配を感じながら臨機応変に狙っています」。餌を取られないように常に竿先を動かし、上に下へと誘いをかけ続ける釣法。これが数を伸ばすコツのようだ。当たりを捉え引きを楽しむ。ゲーム性を満喫した後は「資源保護です」と、釣果の全てをリリースしていた。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)046(875)1932。乗合は午前6時集合、同7時出船。料金は餌別9000円。生アサリむき身餌は予約制。1パック1300円。冷凍餌(1500円)あり。