フィッシングニュース
秋磯シーズン突入、和歌山・湯浅町へ 本命イシダイにはちょい早も…良型ヘダイが飛びついた!
2024年10月09日 05:30
社会
水ハナは湯浅では石物の実績が高いポイント。ちょうど干潮時からの釣りになるので、低い磯ながらも足元もぬれずにやれそう。船長から磯が突き出ている形の延長状に根が延びている。この左右と真沖側を扇形に探るようにとアドバイス。
当日はサザエの餌を用意した。サザエをハンマーで叩き割ってから、赤身もつけたままのむき身1個刺しでやってみる。釣友から少し投げたほうがいいとアドバイスを受けていた。そこでリールのカウンター30メートル付近から狙ってみる。
まずまず水深もあり期待できそうな感じがする。ただ不安要素は釣り座周辺の磯の割れ目に餌のかけらなどの形跡がないことぐらいだ。潮は緩やかに一のハエの方へ向かって流れている。仕掛けが海底に落ち着くと同時に竿先が小さく動く。餌取りのアタリのようだ。サザエの柔らかい白身の部分を突いているような感じだ。
餌の周囲に石物がいればアタリの出方が変わる。竿先を注視するがアタリが止まってしまう。しばらく様子を見てみるが反応がないので、竿をあおって手前側に仕掛けを置いてみる。時々、チョンと小さく竿先が動くがアタリが続かない。15メートルぐらいまでを探ってみるが当たってこなかった。
そこで、仕掛けの投入方向をずらしながら扇状に探ってみる。餌取りのアタリは時々出るものの、本命のアタリがこない。ずっと満ち潮が続いていく潮回りなので、満潮を過ぎるまでじっくり粘って魚の回遊を待ってみることにする。それと言うのも、釣友が足元をぬらすような時によく釣ったと聞いていたからだ。新鮮な餌に取り換えながら餌打ちを繰り返す。だんだんと潮が満ち込んで満潮近くになったころ、35メートルの沖目に投げ込んでいた竿が、気持ちよく舞い込んでいった。がっちり針掛かりしているようで、竿がもみ込まれている。
「やっときたぞ」と竿に飛び付く。合わせを入れると魚の掛かった感触が竿を持つ手に伝わってくる。リールを巻き込んでいると途中の根にかんで動かなくなる。すぐに絞り込んでいた竿を下げて道糸の張りを緩めて待つ。竿先が動いたところであおる、魚の動く感触が伝わってくる。こんな動作を3回ほどしたころ魚の姿が見えた。白っぽい魚体。
イシダイなら何度かきつい締め込みがある。カンダイとも感じが違う。スーッと磯に沿って走りながら浮いて一瞬チヌのように見えた。船着き場の方に抜き上げる。美しい色をしたヘダイ。40センチジャストの良型だ。
底物狙いでサザエやナガレコ(トコブシ)の餌でチヌやマダイを釣り上げたことはあるがヘダイは初めて。本命のイシダイには振られたが湯浅の磯はこれから本格的シーズンを迎える。昨年の好調な実績をみると目が離せない。問い合わせは「なぎ丸」渡船が(電話)0737(62)3891。
◆アクセス JR紀勢本線・湯浅駅下車。マイカーは阪和道・有田インターを出て、国道42号を南下。広港方面へ右折。わんぱく公園前になぎ丸がある。