フィッシングニュース
ジギングファン待望の「ワンデイバトルin白浜」でドラマ続々 見よ、17・17キロのビンチョウマグロを
2024年10月16日 07:00
社会
このマグロの仲間・ビンチョウを仕留めた村山忠さんは「午前10時を回り船長同士の無線を聞いていても青物は期待薄。ならばカマスサワラで一発逆転を狙い、中層あたりでジグを上下させていたらヤイバ緑金180グラムがピタッと止まって…」。
むちゃくちゃ走られたのではと思ったら「姿を見るまでずっと(カマス)サワラだと思っていた。取り込みまで5分もかかっていないと思う」とも話す。
マグロの仲間でもビンチョウの引きは案外淡泊らしいが、こんな大物がヒットするのも南紀の海らしい。
私が乗船した代々丸はまず白浜の名勝三段壁を眼前に臨む水深40~50メートルラインを流す。朝のマズメ時にカンパチを期待してのこと。
午前6時半ごろ左舷でシオ(カンパチの幼魚名)クラスが1匹。他はこのサイズより小さいスマが数匹ヒットし朝の時合いがほぼ過ぎる。天然、人工の魚礁をプロッター頼りに点々と巡りながら南へ。すると富田浦沖の深場ポイントで左舷の若木大さんのロッドが水中に刺さったままハンドルが巻けない。
ぐわーん、ぐわん。
魚が船の下に潜る気配に若木さんは船首に、右舷寄りにと移動する。代々丸の浜本浩二船長も集中、ラインの方向を確認し微速で船体を後退、また船首の方向を調整。周りのアングラーも仕掛けを巻き上げ彼のファイトを見守る。細長く、でもしっかり大きな魚体が水面下に姿を現した。
地元で沖ザワラとも呼ばれるカマスサワラ9・8キロは船中ではぶっちぎりの大物だ。ゲストアングラーの蒼井さやさん(BLAUSEA)と記念写真に納まり、疲れと安堵(あんど)の交じった笑みがこぼれた。
大会はカンパチ期待の「青物の部」が振るわず、カンパチと呼べる4キロ前後が2匹だけ。「他魚の部」は先のビンチョウは別格、カマスサワラの9キロ前後も3匹、大きくはないがハタ類の魚も数匹検量場に持ち込まれた。
午後1時30分からは表彰&懇親会。「フィッシャーマンズワーフ白浜」3階屋上のBBQ会場はアングラーの熱気と、海鮮や肉が焼ける煙と豪華な賞品で大いににぎわった。
南紀の秋ジギングは11月いっぱいカンパチがメインターゲット。水温が下がるとハタ類を狙い水深300メートルまで探ることもあり、高級で美味な魚が多いと同時に「10月いっぱい、シオが活発に反射的にアタックしてくるので初心者におすすめ」と話す浜本船長。スピニングタックルでロング系のジグを泳がせてみよう。詳細、問い合わせは「代々丸」(電)090(3168)1739へ。