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海で学んだ諦めない心 仕事で釣り始めプライベートで大物も 元「アングラーズアイドル」タレント橘みづほ

2024年10月10日 04:30

社会

海で学んだ諦めない心 仕事で釣り始めプライベートで大物も 元「アングラーズアイドル」タレント橘みづほ
32センチのカワハギを釣り上げ満面笑みの橘みづほ Photo By 提供写真
 【釣夢中】仕事で釣りを始める人がいる。「7代目アングラーズアイドル」のタレント・橘みづほ(30)もその一人だ。仕事が終われば釣りから離れる人もいる。けれど彼女は離任してから釣りの本当の楽しさを知り熱中した。(牧 元一)

 私生活での釣りは仕事での釣りとは全く趣が違った。

 「私が心から釣りを好きだと思ったのはアングラーズアイドルの任期が終わって2年目にプライベートで東京湾にタチウオを釣りに行った時です」

 アングラーズアイドルは日本釣用品工業会が2010年からコンテストで選出しているイメージガール。橘は2016年1月から1年間、数多くの釣りを体験し、さまざまなメディアで、その魅力を発信した。

 「大変な一年でした。例えばテレビ番組ではその時季に釣れないような魚種でもなんとか釣らないと番組が盛り上がらない。プレッシャーでロケ中に泣きそうになったこともあります。でもプライベートなら気負わずに自分の好きなように釣れる。タチウオは初めてだったんですけど周りの雰囲気が和気あいあいとしていて、しかも結構釣れて、楽しい!と思いました」

 仕事を離れ個人的に海に出るようになって最も心引かれた魚種はカワハギだった。

 「カワハギ釣りは繊細で楽しい。何より、食べるとおいしい。私はお刺し身にして肝じょう油で食べるのが好き。料理は自分で作るんですけど、カワハギはペリッと皮がむけるから三枚におろすのが簡単なんです」

 2年前には自己最大となるカワハギを釣り上げた。

 「32センチありました。最初のうちはずっと竿を動かして地面をトントンとつつく感じで釣っていたんですけど、一緒に乗っていた和竿職人の方から“とめておいた方がいい”とアドバイスされました。じっと我慢して待っているのが大変でしたけど“尺上”が釣れて周りの人も大興奮でした」

 熱中して続けているうちに釣りで大事なことを学んだ。

 「一番は、諦めないことだと思います。最後の一投まで何が起こるか分からない。船に乗ると、終わりの頃に“あと5分です”なんて言われると、つい諦めてしまう。だけど、それまで一匹も釣れていなくても、まるでドラマのように最後の最後に釣れたことが何回かありました」

 この先に、自己最大記録を更新する夢がある。

 「カジキを釣ってみたい。私がこれまで釣った魚の最大は、2019年にタイで釣ったメコンオオナマズの約160センチなんです。カジキはコロナ禍の前、仕事でお世話になった人に大会に連れて行ってもらったことがあるんですけど、その時は渋くて2日間で全く釣れませんでした。だから、いつかリベンジしたい」

 海で習得した「最後まで諦めない心」があれば夢の実現も不可能ではない。

 ≪生活大きく変化≫釣りはライフスタイルに大きな変化をもたらした。「私は以前、インドア派だったんです。泳げないし、学生の時も体育の授業が嫌いでした」。ところが、約10年前、タレントとして初めて仕事で釣りを体験すると「これだったら私も楽しめる」と実感。アウトドアへの思いが芽生え、結果的にアングラーズアイドルへの道が開けた。

 ◇橘 みづほ(たちばな・みづほ)1993年(平5)12月1日生まれ、兵庫県出身の30歳。中学時代のスカウトをきっかけに芸能界入り。2015年から19年まで東海汽船3代目マスコットガール。テレビの釣り番組や広告のモデルで活躍中。身長1メートル64。

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