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サバ、マアジ、イトヨリ、アマダイ…「コマセ五目」の秋 あと一歩…“5種目”次回にお預け 真鶴・国敏丸

2024年10月12日 04:30

社会

サバ、マアジ、イトヨリ、アマダイ…「コマセ五目」の秋 あと一歩…“5種目”次回にお預け 真鶴・国敏丸
アマダイとイトヨリを楽しんだ関口さん。手軽に楽しめるコマセ五目は魅力的 Photo By スポニチ
 【博覧釣記】秋は魅力的な釣り物が盛りだくさん。その中でも、手軽に楽しめるのが神奈川県真鶴沖の「コマセ五目」だ。どんな魚が上がってくるかは、その時のお楽しみ。早速、真鶴・国敏丸に向かった。(国友 博文)

 釣り場が近く沖釣り入門にも最適なコマセ五目釣り。露木国敏船長も「コマセ釣りはタナを守れば釣れますから」と自信たっぷり。このところ好調が続いているのだから無理もない。五目船なので5魚種を目指し、いざスタート。

 船長から「(タナは海面から)28メートルです。35メートルまでビシを落としたら、コマセを振りながら28メートルまで戻してください」とアナウンス。仕掛けを落とす際、道糸の目盛りをしっかり数えて、正確なタナを取れるよう心がけよう。リールのカウンターは目安程度とするのがいい。しばらくすると魚がコマセに反応し、埼玉県川越市の関口弓記子さん(51=会社員)の竿が大きく曲がった。1種目は丸々太った立派なサバが上がってきた。続けて頭上まで竿を誘い上げた後、ゆっくり下げてくると「クーン」と明確な当たり。時折シャープな強い引きを見せ、釣れたのは40センチ近い大型マアジ。これで2種目。「これだけ大きいとフライとナメロウでいけますね」。“マアジ祭り”に関口さんもホクホク顔。

 関口さんは家族旅行の真っ最中、途中で釣りを楽しんでおり「子供たちがホテルで釣った魚を楽しみに待っているんです」。バーベキュー用の食材調達のため、同市・滝山直之さん(51=自営業)と一緒に同乗した。よくよく聞くと、関口さんの次女・舞さん(27)の夫が滝山さんだという。夫婦の年の差にもビックリしたが、ファミリーの絆をつないでくれる“釣り”の素晴らしさを改めて実感した。

 2人の雄姿を撮影していると、船長から「当たってるよ」。急いで自席に戻ると、あれ?根掛かり?「今の引きはね、釣れたマアジにマハタが食いついて根に潜ったんだね」とポツリ。これは大事な一匹を逃してしまった。

 次のポイントでは、良型のイトヨリが積極的に餌に食いついてきて3種目。潮の流れが変わると、クリクリ目のアマダイも顔を出し4種目をクリアした。残るはあと1種目。仕掛けを長くしてマダイ狙いに専念する。「マダイの反応はあるけど、前日から吹いた西風で水温が3度も下がったからなぁ」という船長の予想が当たり、マダイはヒットせず。次回に持ち越しとなった。

 真鶴沖はマダイ“聖地”としても知られる。水温が安定すれば「コマセ五目」は「マダイ五目」に一気に衣替え。秋ダイからも目が離せない。

 ≪ハリス切られないようドラグを緩めにセット≫ハリスがブチブチ切られる…大型マダイの仕業だ。こんな時はドラグを緩めにセットして、当たりがあったらしっかり合わせる。強烈な引きにも慌てずに、竿を一定の角度に構えて対応しよう。ドラグの性能を信じて道糸を滑り出させればOK。三段引きするなら、それはマダイに間違いなし。

 ▼アドバイス コマセで魚を寄せて、付け餌を食わせるこの釣り。ビシに入れるコマセはひとつかみとし、まき具合はパラパラ程度にするのが基本となる。一度に大量にまくのは逆効果。竿を振ってコマセの煙幕の中に、付け餌を同調させるイメージ。コマセワークと正確なタナ取りで釣果はグッと伸びる。しばらく待っても当たりがなければ竿を上下させて誘いをかけてみよう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・国敏丸=(電)0465(68)2800。集合時間は午前5時半、乗合料金は氷・コマセ・餌付き1万500円。レンタルロッドは要相談。

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