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二刀流高校生 3本バリ圧倒 逗子開成「バリバスカップU―18選手権 東京湾LTマアジ釣り大会」で頂点

2024年10月08日 05:30

社会

二刀流高校生 3本バリ圧倒 逗子開成「バリバスカップU―18選手権 東京湾LTマアジ釣り大会」で頂点
驚異のテクニックで数を伸ばした山口さん(左)と進藤さん。優賞の実力は本物だった! Photo By スポニチ
 【釣り人掲示板】王者の実力は本物だった!18校37チーム154人が参加した7月の「バリバスカップU―18選手権 東京湾LTマアジ釣り大会」で頂点に輝いたのが、神奈川・逗子開成高校の5人組。強さの秘密を探るため、その中の2人とマアジ船に同乗。大人も圧倒する技術の高さを目の当たりにした。 (藤田 知洋)

 “釣り甲子園”の激闘から約3カ月。逗子開成高のV戦士・山口優一さん(15=高1)、進藤誠晃さん(16=同)とともに、横浜新山下・渡辺釣船店のLT(ライトタックル)のマアジ船に乗船した。山口さんは、1年生ながら同校釣り部のエースで「父に連れられて2歳から釣りを始め、釣り船には100回では利かないくらい乗っています」と笑顔で話す。シロギス、タチウオ、アマダイ、マダイ…釣行を重ねる中でも「一番の得意はライトタックル(LT)で狙うマアジ」だという。一方、進藤さんは「海の近くに住んでいて、5歳から堤防やサーフでの釣りを楽しんでいます」。水泳部で活動しながらU―18大会には助っ人として参戦したそう。どちらも幼少期から釣り経験を重ねている“エリート”だった。

 この日は大会でも主要ポイントになった「縁起の良い場所」(進藤さん)である山下ふ頭周辺海域から釣りスタート。同乗者が片天2本バリで狙う中、山口さんは「本気でいきますよ」と上級者向けの3本バリをセット。すると、いきなり連釣モードに突入した。

 鋭く竿を振るコマセワークでマアジを寄せると、食わせる“間”を的確に取り、1匹掛かってもすぐ取り込まず、竿先をゆっくり上げて追い食いを狙う。途中、サバの猛攻に遭遇しても、少し低めのタナを取るなど冷静に対処し、ダブル、トリプルでマアジをガンガン掛けていく。無駄のない動きの中で「1匹掛けでは失敗も同然」と言いながら、2人は次々と20~25センチのレギュラーサイズを釣りまくる。

 結局、26人の同乗者を抑え、52匹を釣った山口さんが堂々の竿頭。進藤さんも42匹と続き2人の実力を見せつけた。「サバも同数くらい釣ったので、マアジ50―サバ50。大谷翔平の記録みたい」と山口さんは笑った。

 逗子開成高は県内でも屈指の進学校。将来について山口さんは「医師を目指している」、進藤さんは「CMプランナーに憧れる」。来年のU―18にも参戦を予定しており「史上初の連覇を狙います」と宣言。本番までは“学業”と“釣り”の二刀流でテクニックを磨く日が続く。

 ≪サニー商事の「イソメトング」で餌付けが容易に≫人の釣りをアシストしたのが「イソメトング」(サニー商事)だ。体表がヌルヌルして動き回る青イソメを封じ込め、容易にハリ付けできる便利グッズ。宿で配られる赤タンより青イソメ餌の方が断然有利で、今回は秘密兵器を投入した。進藤さんは「好みの大きさに餌をカットできる」とご機嫌。山口さんは「元気な長い餌に使用すれば効果的」と高評価だった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、横浜新山下・渡辺釣船店=(電)045(622)8381。出船時間は午前7時と午後0時半、乗合料金はともに6000円。そのほか、タチウオ船も出船中。

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