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ツ抜け!! 肝パン良型カワハギ 旬の“海のフォアグラ”「叩き釣り」が肝 東京・東大井「いわた」

2024年10月21日 04:30

社会

ツ抜け!! 肝パン良型カワハギ 旬の“海のフォアグラ”「叩き釣り」が肝 東京・東大井「いわた」
大きさは弟に負けたけど、良型カワハギの食いには大満足 Photo By スポニチ
 【釣り女子アナの伝えたいこと】“海のフォアグラ”が食べた~い!釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが狙うのは、旬を迎えたカワハギ。肝がパンパンに膨らむ好シーズンが到来し早速、東京・東大井の「いわた」から釣り場へ向かった。

 到着したのは東京湾の真ん中に浮かぶ第二海堡(かいほ)付近。人工島が魚礁となって、カワハギも付くのだそう。「ここは小型が多いけど魚影は濃い。シーズン始まったばかりで探り探りだから、安全策でいきましょう」といわた・古高亘船長(54)。

 今回の相方は、釣りの師匠である弟の友陽(ともはる)。きょうだい肩を並べて仕掛けを落とす。仕掛けは胴突3本バリ、ハリは早掛けタイプ7号、オモリ30号、餌はアサリのむき身を使用。カワハギは“餌取り名人”の異名を持つため、餌付けは念入りに。水管、ベロ、ワタの順にハリに刺していく。釣り方は何通りもある中、私はオモリで底をトン、トンと叩いてから、聞き上げる「叩き釣り」で当たりを待つことに。

 サワサワ、ザラザラ…気配がする。本当にいますか?尋ねるように竿をゆっくり上げると、グンッ、グンッグンッ!バウンドするような激しい引き込みが伝わってきた。よっしゃ、ハマった。この瞬間が快感よ。宙を舞ったのは20センチ。15センチ以下の手のひらサイズが多いと聞いていたので、これは見事な良型。そしてお目当ての肝は?きゃ~、おなかがパンパンに膨れてるじゃない。指でつつくとやわらかい。生のまましょう油に溶かして…刺し身に付けて…。食べ方だけが頭の中を一気に駆け巡る。

 「カワハギは特別な魚なんだよ」と中乗りさん。「一般的に魚は冬になるにつれ、寒さに耐えるため身に栄養を蓄えるんだけど、カワハギに限っては肝に蓄えるんだよね」と教えてくれた。

 周りも順調に良型を上げており、足元に置いたオケの中は20センチ級がぞろり。良型いいね、と思っていると「は、走るな」の声が聞こえたので、振り返ると弟がファイトの真っ最中。上がってきたのは26センチ。一回り大きな魚体でうらやましさも相まって「ピザじゃん」って叫んじゃった。

 この日の竿頭は26匹で、私は10匹。でも、テクニカルで難しいといわれるカワハギ釣りで、初めて“ツ抜け(10匹以上)”を達成することができた。本当に腕の磨きがいがある釣りだな。肝を肴(さかな)に、きょうだいでカワハギ談議に花を咲かせるとしよう。

 ≪裏ごしで絶品に≫肝はそのまま食べることもできるが、裏ごしをすると薄皮や筋、血管などが除去できて気にならなくなる。これを刺し身に乗せてしょう油を垂らすと…至福の瞬間だ。こってりしたうまみと甘みが舌を幸せに導いてくれる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、東大井・いわた=(電)03(3471)1322。出船時間は午前7時半、乗合料金は餌1パック・氷付きで1万1000円。カワハギ船は各地から出船中。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。NHKやウェザーニューズなどを経てフリーのアナウンサーに。釣り一家に生まれ、さまざまな釣りに挑戦中。

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