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シロアマ、ラッシュ…狙ってみたら…あゝ残念、赤違い 来たのはアカタチでした 神奈川・平塚沖
2024年10月26日 04:30
社会
秋はおいしい魚がたくさんですよね。なんだか松かさ揚げが食べたくなってきたぞ、ということで早速、行ってまいりました。ライト(LT)アマダイは一時期ハマっていたので、きっと大丈夫…なはず。
当日は昼前から南の強風が吹く予報で、早上がり覚悟。早い時間帯にちゃっちゃと勝負を決めたいところですね。自作仕掛けはハリス3号の2本バリ。オキアミの浮遊を邪魔しない、しなやかなハリスをチョイス。「どうぞ、やってみてください」。庄三郎丸・望月幸夫船長が最初に選んだのは、水深50メートルの浅場。仕掛けを落としていると、先に投入したお客さんたちからワッと歓声が上がった。
なんと、1投目からバタバタッとシロアマダイのラッシュ。「あっちで43センチが上がった」「こっちは45センチだ」と船内に景気の良いアナウンスが流れる。この一瞬パリッと張る空気が頬に心地いい。「この機を絶対に逃してはならない」そんなアングラーの勘が働いたが、むなしく、こんな時に限ってオマツリ。いつもだったらバスッと気前よく仕掛けを切ってしまう私だけれど「もう少しで解けそうかも…」と仕掛けをケチってしまった。この時はまさか、このポイントが最後のチャンスになるとは思いもしなかった…。
ラッシュを抜けると、すぐに船内に静けさが。「う~ん、上潮は流れてるけど下潮は全く流れなくなったね」(船長)。シロアマポイントを見切り、風よけのために西へ移動することに。移動しながら、早くもそよそよと南風の気配が。
南の風は相模湾ダイレクトアタック。嫌なウネリも入ってきて、ミヨシが縦にふわふわと揺れ始めた。海底から1メートル上をキープしながらなんとか釣り続けるも、今度はすっかり当たりがない。よほど底潮が流れていないのか。リアクションバイトを狙って逆に誘いを強くしてみるも、掛かってくるのは多彩なゲストばかり。なかなかアマダイを引いてくることができない。先週、念願だったキハダを初めて釣ったので、運を使い果たしたか。
風も強まり、とうとうタイムアップ。無念の早上がりとなってしまったのでした。望月船長、頑張ったんですけど釣れなくてすみません…と肩を落としながら操舵(そうだ)室に顔を出すと「今日はかなり厳しかったよね。潮が全く流れなくなっちゃった。夏の潮が戻ってきたのか、水温が26度もあるからそれも影響してるかもね」。船長も悔しそうな顔。
それでも潮が流れていた時間帯は“シロアマ”がボコボコッと連続ヒットする場面もあったので、また潮が変われば活発に食ってくれそう。なんといっても、アマダイはこれからが本番ですから。ああ、松かさ揚げ食べたかった…(涙)。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船時間は午前6時、乗合料金は1万1000円。土、日曜、祝日は予約制。
◇富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。