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ワカ詐欺? 半数以上はモロコ… 「ひろい釣り」で幸先良しも釣趣欠ける半袖 相模湖・天狗岩釣案内所

2024年10月23日 04:30

社会

ワカ詐欺? 半数以上はモロコ… 「ひろい釣り」で幸先良しも釣趣欠ける半袖 相模湖・天狗岩釣案内所
これからが本番のワカサギ。半袖では釣趣に欠けるが良型の引きは楽しい Photo By スポニチ
 【バイカー紗希の釣~りんぐ】125CCのバイクに乗って釣行するアウトドア好きの釣りガール・中山紗希が、神奈川県の相模湖でワカサギを狙った。例年より水温が高めだが、今後を期待させる食いっぷり…と思ったはずが。

 水温の低下に合わせ数が伸びる相模湖のワカサギ。シーズンインとなるはずが、今年は水温が高い影響で遅れている様子。間もなく最盛期の11月。水温が18度にまで下がったとの情報に、一目散に現地へ向かった。この日の最高気温は28度と“夏”だが、乾いた風を切って走る釣~りんぐは心地よい。相模湖までの鋭いワインディングを満喫し早速、調査開始。

 天狗岩釣案内所店主の山口一さんが、引き舟でポイントまで連れていってくれる。魚探で確認しながら着舟させてくれるので安心。餌は今月末までは赤虫が有利で、徐々にサシやラビットに当たりが出る。1匹ずつ当たりを取る「ひろい釣り」を想定し、胴突5本バリ、袖バリ1・5号、全長76センチの仕掛けを選んだ。

 「いまは木の下あたりに群れがいるよ」と魚探を見つめる山口さんのアドバイスを受け、すぐに9メートルの湖底へ仕掛けを落とす。ゆっくり誘いをいれるとブルブルッ…セットした2本竿の両方に当たりが出た。仕掛け同士がオマツリしないよう1本ずつ巻き上げてくると、10センチ超のワカサギが姿を現した。幸先の良いスタートに思わずニンマリ。

 朝のボーナスタイムはしばらく続いたものの、昼が近づくにつれて当たりが遠のいてしまった。「宙層にも反応があるよ」(山口さん)にも、この群れには全く食わせることができずごう沈。「何メートルもあるような長い仕掛けじゃないと難しいよ」と教えてくれたが、そんな仕掛けは持参しておらず空振り。群れが寄ってくるのを待つのではなく、自分から追いかけて釣った方が良かったかな。魚探がないことが悔やまれる。

 竿先越しに見上げる山々は、紅葉を迎える準備の真っ最中。このロケーションの良さは最高だが、半袖で釣るワカサギは釣趣にやや欠ける。さらに時期尚早だったようで、ワカサギは口を使ってくれず。相模湖らしい大きな魚体もあったのが救いかな。

 迎えの時間。ドヤ顔で山口さんに釣果を伝えると「優秀じゃん」と褒めてもらえたのに、帰宅後に衝撃の事実が判明。半数以上がワカサギではなく、外道のモロコだった。似てはいるけどモロコはコイの仲間でウロコの大きさが違う。フライにしたら味は同じだろうと食べ比べてみたが、明らかにワカサギの方が食味が良かった。知人にも「よかったら少しオカズにどうぞ」とモロコをプレゼントしてしまった。

 外道を数多く釣ってワカサギだと大喜びするド素人からの卒業…今シーズンの明確な目標ができた。11月の紅葉時期のリベンジを誓った。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、相模湖・天狗岩釣案内所=(電)042(687)2006。ボート代は1人乗り3500円から、11月開始のドーム船予約は=(電)070(4005)8870=で、受付時間は平日午前9~11時、午後6~8時。ドーム船は中学生以上4000円、小学生3000円。

 ◇中山 紗希(なかやま・さき)1992年(平4)生まれ。都内の会計事務所に勤務する傍ら125CCのバイクで釣行。日本百名山全山踏破にも挑戦しているアウトドアラー。

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