フィッシングニュースフィッシングニュース

“海の宝石”40センチ級アカハタが面白い 南伊豆・下田沖 ゲストに1キロ級メイチダイも

2024年11月05日 04:30

社会

“海の宝石”40センチ級アカハタが面白い 南伊豆・下田沖 ゲストに1キロ級メイチダイも
“海の宝石”を仕留めた長谷川さん Photo By スポニチ
【ココが一番!】 静岡県南伊豆・下田沖のアカハタが面白い。海中から躍り出る鮮やかな赤や黄色の魚体は、まさに“海の宝石”。須崎・光明丸で狙ったが、40センチ級も飛び出し、ワクワク感が止まらなかった。 (スポニチAPC・林 悠二)

 相手は引きの強さがウリの暴れん坊。一度それを味わったらトリコになること請け合いだ。とはいえ海底の起伏が激しい根掛かりゾーンを狙うため難点も…。今回はいかにオモリロストを回避できるかが課題。

 この朝、穏やかな海上を南下、下田沖の神子元島周辺でゴーサインを出すのは土屋臣嘉船長。「水深20メートル。潮の流れが緩い間の今がチャンス。大型も出ますよ」とハッパをかける。今回は40~50号の予備オモリを15個用意してのトライ。捨て糸を15センチ付けた胴突き2本バリ。スルメイカとサバの切り身を掛けて海底へ送る。が、底ダチを確認しながら誘いをかけていたのに、2回連続で“地球”を釣りギャフン。オモリ2個と引き換えの1匹目は、28センチの本命だ。

 当日は7人が乗船したが、魚の食いは良好。開始早々に40センチ級を上げた人も。横浜市の長谷川雅敏さん(54=建築業)だ。「今回2回目。前回は小型が多かったのでリベンジなんです」。大型を手に顔をほころばす。イカゲソ1本をハリに通し刺した胴突き仕掛け。「潮が徐々に速くなりますよ。糸フケを出さず、オモリを引きずらないのがコツ」(船長)。魚はやる気満々、中・小型が目立つが頻繁に当たる。着底後、ガガンと派手な魚信を送ってきた。合わせが利くと強い引きに変わる。

 相手は臆病な習性。海底の岩陰に潜みカニやエビなどの甲殻類を襲って捕食するのだ。餌を捕らえると素早く反転、ちゅうちょしていると根に持ち込まれる。潮が速くなると根掛かりが増えた。中盤の段階でオモリが8個消えた。どうすれば根掛かりを軽減できるか?

 そんな中、順調に良型を連発する人がいた。同僚5人で乗船した、中国籍のテイ・ソテさん(31=建設業)。長谷川さんとは釣り仲間とか。朝方はジグにイカゲソ餌で数を伸ばし、2時間ほどで20匹超え。後半はナツメオモリの全遊動仕掛けに、バス用ワームをセットして良型を連発。しかも、根掛かりが極端に少ないのだ。船長は「捨て糸は短い方がいいね」とアドバイスしていたが、まさにその通り。根の激しい場所での釣りで勝てるのは、オモリ直結のハリ。そう、マダイなどを狙う、遊動式の一つテンヤの要領なのだ。そのテイさんの釣り方を注視していて、これだ!目からウロコのヒントを得て次回への道が開けた思いだった。

 15年前に福建省から来日したと話すテイさんのタックルは、ワームとオモリ以外の「フックや夜光玉、50~80グラムのジグ…全てダイソー(100均)の商品です」。手軽に楽しめて数も出るからか「また、すぐ来たい」とすっかり沼っていた。

 この日、トップは38匹のテイさん。筆者は30センチ前後のまずまずサイズを10匹。ゲストで上げた1キロ級のメイチダイ、ホウライヒメジの引きも楽しめた。

 ▼土屋船長 潮の流れが緩い場所では釣れない魚です。潮止まり前後や、終始緩い潮が流れる日に数が伸びますね。水温が20度以上あればいつでも狙える魚。12月いっぱい楽しめます。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、須崎・光明丸=(電)0558(22)4408。乗合は予約制で午前5時半集合、料金は氷付き1万2000円。餌のイカ、サバは各自で用意。希望でメダイ船、イサキ船あり。

コラムランキング

バックナンバー

【楽天】オススメアイテム