フィッシングニュースフィッシングニュース

ソウギョマスターと夢の120センチ 自己記録130センチ超は幻に 埼玉・元荒川

2024年11月03日 04:30

社会

ソウギョマスターと夢の120センチ 自己記録130センチ超は幻に 埼玉・元荒川
アシの葉を餌にした120センチのソウギョ。タックルは磯竿4号に両軸リール。ラインはシグロンPE4号、ハリスはVハード3号、ハリは良ソイ18号を使用 Photo By スポニチ
 【奥山文弥の釣遊録】この夏は暑すぎて熱中症を回避するために釣行していなかったソウギョ釣り。10月下旬になり気温がグッと下がった日に行ってきました。同行者はソウギョの世界記録を持つ市川満さん。筆者のソウギョマスターです。自分の記録を伸ばすことよりも、仲間との情報交換が大切だと記録狙いはやめて、筆者にもいろいろと指導してくれます。単独釣行でノーバイトの日がありました。その翌日、マスターは2匹キャッチ。何が違うのだろうと今回は埼玉県内を流れる元荒川へ同行させていただきました。

 早朝のポイントでは仕掛けを2本ずつ出して当たりなし。2時間後にポイントを移動し、1時間待ったところでロッドがバタンと倒れました。飛び付きましたがすでに魚は外れて、なんの魚信もありませんでした。「完全フッキングしていないから、また掛かるよ」とマスター。そのままそこへ仕掛けを入れておくと、約30分後にまたロッドが引き込まれ、今度は無事にフィッシュオン。川は濁っていますが浅いので、ソウギョが水面で暴れました。その大きさを見て筆者は「ヤバい、自己記録魚かも」。岸に寄せてみるとしっかり1メートルを超える魚でした。116センチでした。巨大ラバーネットに収まった魚を引き上げ、ビニールのシートを用意し、水をかけてそこへ寝かせて撮影です。大物は釣った後も大変です。リリースは立ち込んで魚を支えて行いました。

 昼前には場所を移動し、仕掛けを4本入れました。カップ麺を食べようとお湯を沸かしていると、ドバッ、バシャーンと水しぶきの音が聞こえ、その方向のロッドを見ると思いっきり曲がっています。急いでロッドを取り、ファイト姿勢に入る間、魚はその場で嫌々をしていました。ロッドを立てると一気に対岸に走り出しラインが出ていきました。

 下流に入ったロッド3本をかわし、その下でのファイトを試みると魚体が見えました。「デカい!今度こそ本当の自己記録だ」と思いました。間違いなく130センチを超えた大物でした。慎重に慎重にファイトし、20分後、岸に寄ってきました。マスターは魚体写真を撮りたいとカメラを構え、筆者は「カメラよりキャッチ優先してよ」と願いました。写真を撮り終わった後、スッと寄ってきたチャンスで取り込みに失敗すると驚いた魚はまた沖へ。ここからゆっくりまたやれば取れると確信していましたが、魚が止まっている状態なのにフッと軽くなってしまいました。ハリス切れでした。大物だから切られてしまうのでしょうけれど悔しすぎでした。

 食後、幸運にも入れておいたマスターのロッドに当たりが。ロッドを持たせてもらいましたが、さっきの魚の反動かとても小さく感じました。測ってみると120センチ。これまで何匹も1メートルオーバーを釣り、これ以上はないとマンネリ化していたところ、マスターのおかげで夢の巨大魚が掛かりましたので、この後も大物を追い続けようと思います。(東京海洋大学元客員教授)

コラムランキング

バックナンバー

【楽天】オススメアイテム