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イナダだ!ヒラマサだ! 秋の夜長に竿が満月 青物ファンにはたまらない季節に

2024年11月02日 04:30

社会

イナダだ!ヒラマサだ! 秋の夜長に竿が満月 青物ファンにはたまらない季節に
3キロ級のイナダとヒラマサをダブルで釣り上げた伊藤さん。海のスプリンターだけに引き味はケタ違い           Photo By スポニチ
【釣り新鮮便】 山々が色づき始めると、釣り人の魂に火がつく場所がある。新潟県上越~直江津沖だ。目下、イナダ&ワラサが活発。その上、ヒラマサまで飛び出すなど、青物ファンにはたまらない。早速、上越・いとう釣具店へ向かった。 (バリバスフィールドスタッフ・後藤 賢治)

 いとう釣具店と提携する第2八坂丸に乗船すると、竹内敏幸船長が「本日、有間川沖は潮が川のように速く釣りにならないので、直江津沖を狙います」。出船から約20分でポイントに到着した。アンカーを投入し船が止まると集魚灯がともされ、海面が一気に明るくなる。「準備ができた人からどうぞ」の合図でオモリ300号が一斉に投げ込まれた。

 仕掛けは道糸がオマツリや擦れに強いバリバス「船PEX8」6号、サニーカゴ大の下は3~5本バリ、幹糸30号、ハリス26号、付け餌はイカの短冊(15センチ前後)。さすがの大仕掛けだ。30分経過した頃、大型のサバが上がり始め、すぐに長野県上田市の三田村真さん(41)と、釣友の同・関セルシオさん(50)に当たりが来た。上がってきたのは2キロ級のヒラマサ。それが合図となり、船内のあちこちで竿が曲がり始めた。ヒラマサ以外にも、2~3キロのイナダの群れが到来した。

 この日は20、30代の若者も多く乗船。あちこちで「イナダ来た」「こっちはヒラマサだ」と大盛り上がりで、船上はさながら“ナイトフィーバー”の様相。すると長野県諏訪市・伊藤皓亮さん(29)にひときわ大きな当たりがあり、竿が曲がり満月状態になった。強い引きに耐え続け、上がってきたイナダは3キロ級。しかも一荷で伊藤さんは「この釣り、実は初めてなんです。本当にうれしいです」と満面の笑み。

 ワラサ級は少なかったものの、勢いが止まることはなく筆者はイナダ8匹、ヒラマサ6匹の計14匹で終了。大型クーラーが満杯になるほどの釣れ具合に思わずニンマリ。今季はヒラマサが多いのが特徴で、今後も大型が期待できそう。秋の夜長は青物狙いで決まりでしょ!

【試食した客「最高の味!」ヒラマサのカルパッチョ 福生市「イタリア亭リオーネ」】
 釣れたヒラマサの調理を、東京都福生市にある「イタリア亭リオーネ」のオーナーシェフ・伊藤瞬さんにお願いした。作ってくれたのは「ヒラマサのカルパッチョ」。

 (1)魚を三枚におろし薄くそぎ切りにする(2)キュウリ、パプリカの赤と黄を火むきにし、トマトは皮を湯むきにし、種を取る。タマネギは小さなさいの目状にカットしザルに入れ、空気にさらし辛みを取る(3)野菜はタマネギと同じサイズにカットしボールに入れ、ビネガードレッシング大さじ半分またはオリーブオイル、塩、レモン汁、パルメザンチーズを好みの量入れて混ぜ合わせる(4)皿に(1)を薄く並べ、その上に(3)をのせレタス、ミニトマトを添えて最後にバルサミコ酢をたらせば完成。

 試食した客は「歯応えと甘みがある刺し身。初めて食べたけど最高の味」と大絶賛だった。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、上越市・いとう釣具店=(電)025(544)1173。出船は午後5時と同11時で、集合時間は出船の1時間前。乗合料金は1万円。

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